今春、診療報酬改定がありました。
今までもそうですが、安定剤や睡眠薬、抗うつ薬や抗精神病薬の処方が多くなると、診療報酬にペナルティーが課せられます。多剤処方以外にも、安易な長期処方もよくないとのことで、30日以上の処方にもルールができました。
特に安定剤と睡眠薬は、長期に渡って服用していると、効かなくなっていきます。しばらく服用していると「いままで、この薬で寝れていたのに、最近は寝られなくなった」と思う方もいます。医師は「では、追加しましょう」と、2剤3剤4剤と追加されていくことがあります。本来ならば、追加ではなく、入れ替えで新しいお薬が処方されるべきなのでしょうが。。。
なるべく、安定剤や睡眠薬を頓用として必要時服用する方が望ましいと思います。
朝夕や眠前など、定期的に服用する場合でも、休薬する日を設けることが望ましいと思います。
長く飲んでいて、効果がなくなっても、やめれば、寝られなくなったり、不安が襲ってきたりします。これは、離脱症状のようなもので、「やめてみたけど、症状が悪化した。(効かなくなっても)やはり、この薬は必要なんだ」と患者さんがおっしゃることが多いです。私なら「お薬がやめにくくなっているだけであり、やめてみて症状が一時的に悪化しても、しばらく我慢すると、モヤが晴れたように、すっきりするものです」と説明しています。こうやって、慎重に、適量にできるはずです。
今春の診療報酬改定では、安定剤と睡眠薬は、3種類までなら、2週間処方、14回以内の頓用であれば、ペナルティーなしで、セーフとなりました。私の患者さんで、さらに多い4種類の安定剤や睡眠薬を服用されている方はいませんが、4種類の処方は、診療報酬のルールの点でも、お薬の体への影響という点でも、避けなければなりません。
さて、抗うつ薬や抗精神病薬はどうでしょうか。
3種類までであれば、2週間を超える処方でも、私のような専門医であれば、これまでどおり、ペナルティーなしで処方は可能です。(4種類はアウトです)
抗うつ薬や抗精神病薬の依存性という点では、安定剤や睡眠薬と比べても、あまり問題にはなりません。むしろ、重いうつ病や重い統合失調症を患いながら社会生活をされている方もいらっしゃいますし、各々のお薬は、効果のポイントも異なるので、組合せて処方するとなると、2,3種類の幅がなければ、医師も処方しづらくなってしまいます。
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と、小難しいことを書いてしまいましたが、、、
本日休診日に、電カルの向精神薬多剤投与の設定を、一日かけて、セッティングしていました。
多剤投与のパターン毎に、診療報酬を請求する請求書(レセプト)に記すコメントを整備していました。そして、どうしたら患者さんのお薬を整理できるか、ということを考えていました。お薬が多くて、お薬におぼれてしまっている患者さん、少なくありません。私のポリシーじゃないので、なんとかしたいですね。
ところで、
最近、Googleで「ストレスケアすすきのクリニック」と検索すると、ようやく、トップに出てくるようになりました!
ですが、まだ「すすきのクリニック」では、検索しないでくださいね^^;