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待合室の本棚

副院長です。

待合室の本棚に新しい本が5冊加わりました。

今日は副院長チョイスのおすすめ本5冊についてご紹介いたします。

  1. 日本のアール・ブリュット もうひとつの眼差し
  2. アール・ブリュット 湧き上がる衝動の芸術
  3. マインドフルネスの教科書
  4. 見えない性的指向アセクシャルのすべて
  5. 食品別糖質量ハンドブック

 

アール・ブリュット

「アール・ブリュット」は、フランスの画家のジャン・デュビュッフェによって考案されたもので、文化や社会の主流から離れた場所で生活し、制作する人々によって生み出されたアートの表現形式を指しています。英語では「アウトサイダー・アート」と称されています。

加工されていない生の芸術、自身の内側から湧き上がる衝動のままに表現した芸術です。

作者たちは精神病院の患者だったり、受刑者だったり、孤独に生きている者であったりと様々で、いわゆる伝統や流行、教育などに左右されず、ただ思うがまま内なる世界観を芸術にぶつけているような、その発想に度肝を抜かれるような作品が多く見られます。

当院に通院されている患者さんも、鬱々とした気分の時、溜め込んでいる思いを赴くままにアートにぶつけてみるのも良いかもしれませんね。

「日本のアール・ブリュット もうひとつの眼差し」「アール・ブリュット 湧き上がる衝動の芸術」には多くの作品が紹介されています。

マインドフルネス

マインドフルネスについては診察の中でもたびたび紹介していますが、少し訓練して会得するだけで自己肯定感が格段にアップします。

無理やりポジティブになろうとしていませんか?カッとして大きな声を出してしまって、あとからハッと気づいて後悔したり自分のことを嫌いになったりしていませんか?ついさみしい気持ちになって逃避的にお酒を飲んだり、自分を切りつけたくなることはありませんか?

この「マインドフルネスの教科書」は、精神科医の先生が書いた本で、簡単に行えるワークが紹介されています。こんなのやっても意味ないよと思う前に、まずはこの本を開いて何か一つワークに取り組んでみて下さい。自己肯定感とは、あるがままの自分を肯定し、愛することです。自己肯定感が高ければ失敗しても自分を許すことができますし、他の人に認めてもらうために無理をしたり、自分を偽ったり、他人に依存したりすることもなくなります。ぜひ待合室でこの本を手にして頂き、気に入った方は購入して実践してみて下さい。

効きますよー!

LGBTQ

最近、LGBTQというワードはメディアなどでよく取り上げられるようになってきました。かなり無理矢理に「男」「女」と分けられてきましたが、実はグラデーションです。

Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダー、Qはクィアとされていますが、その分け方もかなり大雑把で、実はもっともっとあるのです。その中でもかなりレアな性的指向にアセクシャルというものがあります。セクシャルマイノリティと言われているLGBTQの中でも更にマイノリティであるアセクシャル。これも大雑把ではありますが、恋愛感情はあっても誰にも性的魅力を感じないロマンティック・アセクシャルや、恋愛感情を持たず誰にも性的魅力を感じないアロマンティック・アセクシャルがあります。マイノリティの中で更にマイノリティであるアセクシャルに焦点を当てた本となります。興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

糖質

そして、最後がそのままズバリ「食品別糖質量ハンドブック」です。

口にするものには大体の場合、糖質が含まれているので、気をつけないとあっという間に糖質過多となります。炭水化物は依存性がありますし、取りすぎるとうつに悪影響があると言われています。糖質を取ると血糖値が上昇するので、血糖値を下げようとインスリンが分泌されます。そうすると、血糖値が急降下するので、下がった血糖値を上げようと体は更に糖質を欲しがります。糖質依存の悪循環の始まりです。

この本は肉、魚、野菜、乳製品から定番料理、外食、スイーツ、飲料まで幅広く糖質量が紹介されています。健康のため、ぜひ糖質管理をしてみて下さい。