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三船殉難事件とトラウマ

三船殉難事件

こんにちは。院長です。
この季節なので、またこの話題で。

昭和20年夏、日本はポツダム宣言を受諾して太平洋戦争が終わったようにみえましたが、南樺太では地上戦が続いていました。

8月22日夜明け頃、留萌沖で謎の潜水艦から小笠原丸、第二号新興丸、泰東丸が攻撃されました。数千人の人が疎開するため小樽に向かっているところでした。小笠原諸島と東京の海底ケーブルを敷設する作業船だった小笠原丸、木造の小型貨物船だった泰東丸は沈没し、多くの犠牲者が出ました。艦船に改造された大型の貨物船だった第二号新興丸は、船の4つに仕切られた空間のうち1つだけ攻撃され大きな穴が開きましたが、沈没せずに留萌港にたどり着きました。それでも多くの人が海に流されたり、撃たれたりしてこの事件全体で1700名以上の方が亡くなりました。

それが三船殉難事件というものです。知らない人が多くて、事実が風化しそうで恐ろしいです。

7月と8月に、40年前の本をメルカリで手に入れたり、新しく買ったりして、読み漁りました。私の母は、第二号新興丸に乗っていたサバイバーです。想像するだけで壮絶な経験だと思いますが、母はその頃赤ちゃんだったので、覚えていなくて今はトラウマにはなっていません。幸いです。

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子どもの頃にほんとうにつらい経験(震災や戦争、虐待・・・)をした人は、気づけばその記憶にフタをして、思い出すことも、話題に出すこともなくなります。でも、その経験と同じような状況に遭遇したり、見聞きしたりするだけでも、心身が急に強烈に不調になることがあります。ましてや自らつらい体験を話すようなことはしないのです。

心身の不調としては、例えば、急に思考力が奪われる、急に涙が出る、急に怒りっぽくなる、常に緊張しやすく眠りが浅い・・・(ここではPTSDと複雑性PTSDの症状の違いについては割愛します)

自分にトラウマがあるのかどうか、または様々な精神的不調がトラウマに関係しているのかどうか、気づかないまま生活している人もいます。受診して医師から初めて指摘されることもあります。私はトラウマやPTSDの専門家ではないので、専門的な治療はわかりませんが、精神疾患に共通して言える「気づき」がやはり治療のベースになるのではないかと思っています。

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2ページ目もご覧ください。

子どもの・・・となっていますが、子どもに限らず、成人してから経験したトラウマにも共通することだと思います。ご参考まで。