Shared decision makingって知ってます?

こんにちは、院長です。

新年度に向けて、診療体制が変わるための準備でわたわたしていて、ブログ更新をサボっていました。年明けから、私一人で、院長、事務長、小工事の作業員・・・何役もこなし、準備を進めてきました。

4月からは、診療時間も長くなって、受診しやすいメンタルクリニックになります。しかし、ただ受診しやすいだけでは、質が担保されませんので、今日はその話をします。

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どんなに受診しやすくても、医療の質がいまいちだと、治るものも治りません。精神医療を取り巻く世論は厳しくなってきていて、昔ながらの多剤大量な処方、根拠のない処方、処方しっぱなし等の問題点は、患者さんの立場からも厳しくチェックされることがあります。

思い起こすと、市内のとあるメンタルクリニックが閉院したとき、そこに通院している患者さんが当クリニックに転院してきて、患者さんがアモバルビタールやベンゾジアゼピンが多剤に処方されていたときは、昔ながらの医療だなと、びっくりしたものです。そこで私は、ベンゾジアゼピン等の大量服用の問題点をまとめたリーフレットを作って配布・説明して、是正していきました。多くの患者さんは問題意識・当事者意識を持っていただいたので、共有の意思決定のもと、減薬中止が成功しました。しかし、「(薬が多くたって)別にいいじゃないか」というスタンスの患者さんもいて、減薬ができないケースがあったのも事実です。

このように、患者さんと、治療の方針、例えば、どの薬を使うとか、どうやってやめるとか、エビデンスを提供・共有して、意思決定をしていくようなことを、Shared decision makingといいます。シェアード・ディシジョン・メイキングです。SDMと略します。当クリニックは、つとめて、SDMを実践してきました。様々なリーフレットを作って、説明したり配布したりして患者さんに医療を選択してもらっています。向精神薬を飲むか飲まないか、飲まない場合どういう治療があるかとか、ADHD治療薬のエビデンスを共有してどれを服用するかとか、双極性障害の再発防止にどの薬を継続するかとか、様々な治療のエビデンスレベルを共有して疾患教育をしたりとか、、、いろいろやってます^^

ただ単に受診しやすいクリニックだけではダメで、このように、質もきちんとしたメンタルクリニックであり続けたいと思います。

今回、抗うつ薬の最良の選択を助けるリーフレットを作ってみました。メイヨークリニックのものを改変しました。各抗うつ薬について、体重増加の有無・眠気の有無・性機能障害の有無・薬の止めにくさ・心臓への負担・症状緩和の早さ等を表にしました。医者から「これを処方しておきますね」的なパターナリズムは良くないので、リーフレットを使って、抗うつ薬のSDMもやりたいと思います。

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すすきのクリニック・・・

世間から「えー、名前があやしい!」と言われても、これからも、質の高い医療を提供するように心がけていきます 🙂